You are my light



何も悪いことはしていないはずなのに罪悪感がハンパない。



「ううん、びっくりしただけだから」



嫌じゃないよ、と微笑みながら言うとまた嬉しそうに笑う。


……うん。やっぱり



「犬だ」


「え、何か言った?」


「なんでもないよ」



それから授業中だと言うのに莉都は私の方(後ろ)を見ていた。


かと言ってこれといって何を話すわけでもなく。


……前向いて授業に参加してくれないかな。


大ちゃんの視線が刺さってるよ。かなり痛いよ。


私が悪いわけじゃないのに。


あと周りの人もちらちらこっち見てるし。



そんな状態にしびれを切らしたのか、大ちゃんがチョークを構えて。


………思いっきり投げた。



「いたっ!!」



見事に大ちゃんの投げたチョークは莉都の頭に直撃。


端から見ても痛そう。



「おい、俺の授業はどうでもいいってか、あ?」


「そ、そういうわけじゃないよ〜っ」







< 29 / 406 >

この作品をシェア

pagetop