You are my light
何も悪いことはしていないはずなのに罪悪感がハンパない。
「ううん、びっくりしただけだから」
嫌じゃないよ、と微笑みながら言うとまた嬉しそうに笑う。
……うん。やっぱり
「犬だ」
「え、何か言った?」
「なんでもないよ」
それから授業中だと言うのに莉都は私の方(後ろ)を見ていた。
かと言ってこれといって何を話すわけでもなく。
……前向いて授業に参加してくれないかな。
大ちゃんの視線が刺さってるよ。かなり痛いよ。
私が悪いわけじゃないのに。
あと周りの人もちらちらこっち見てるし。
そんな状態にしびれを切らしたのか、大ちゃんがチョークを構えて。
………思いっきり投げた。
「いたっ!!」
見事に大ちゃんの投げたチョークは莉都の頭に直撃。
端から見ても痛そう。
「おい、俺の授業はどうでもいいってか、あ?」
「そ、そういうわけじゃないよ〜っ」