You are my light
「じゃあ、はたちゃんとの関係は?」
「かな兄たちの友達で、私も仲良くなったの。マナさんも二人の紹介だよ」
へぇ、と納得したような顔になる。
「他に何か質問あるかな?」
莉都たちは特にないらしく、首を振った。
いきなり質問とか言われると、あまり浮かばないのが普通なんだけどね。
「うん。そっちの二人はないみたいだね」
「でも他三人は何かしらあんだろ」
そう言って視線を動かした先には、太陽、涼、朱雀の三人。
「鋭いですね」
ニコリと涼は笑ったけど、目は笑ってない。本気の目だ。
それはかな兄たちにも言えるけど。
「ないことはないですが、今ここで言うのはやめておきます」
「ワシもー」
ひらひらと朱雀はその手を振った。
かな兄と音兄はそっか、とあっさり言って。
そして太陽に目を向ける。
「総長さんは?」
「……あんたたちは、満月の"過去"を知ってんのか?」
ピクリ、と二人の体が動いた。
涼や莉都たちは、そんな質問をした太陽を不思議そうに見る。
「……まぁおおまかなものなら知ってるけど?」
「それをお前らに伝えるつもりはねぇ」
「僕も奏に同意。それを知って、君はどうするの……?」