You are my light



……またまたうわ。


みんながこっちを見ている。うーん、なんだか恥ずかしい。


兄たちのこんな恥ずかしいところを見られるとは。


頭が痛いよ……



「あー、と……ごめんね、こんなところ見せちゃって」


「あ、いや、」



はっとしたように私を見るけど、その視線はすぐに私の後ろに移される。


さっきの様子と全く違う姿に多分びっくりしているんだろう。


それに普段ちゃんとしてるとこしか見てないから、それもあいまって珍しく感じるんだろうな。


涼たちしかりってね。



「そうだ。これからかな兄たちと私の退院?祝いしようって話だったの。太陽たちも参加してく?」


「パーティー?したい!!」



いち速く反応したのは案の定というか……



「莉都、図々しいよ」


「うっ、でもパーティー……」



涼に叱られてしゅん、となる莉都。


でもその目はキラキラと期待に満ちていて。



「どうせなら大勢の方がいいでしょ?それに、みんなにも仲良くなってほしいし」



くるり、とかな兄たちの方に顔を向ける。



………みんな何の話をしているんだ。


なんでコスプレ?私にはどんなコスプレか似合うとかどうでもいい。


うん。ナースで看病とかしないから。


というかどちらかと言えば、私される側のはずですけど。


万が一、ナースなんて着たら、逆にメスをもってして切り刻んでやるよ。






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