You are my light



「じゃあ楽しみにしてるね」


「おーよ」



リビングではかな兄たちが莉都と朱雀と話していて、それを太陽が少し離れたところから見ている。


涼と音兄は何やら二人で語り合ってあて。


音兄は機械とか情報関係が得意だから、涼はそのコツでも教えてもらってるのかな。


隣を見ると、マナさんと蒼介が一緒に料理をしていて。



この光景が、まるで夢みたいに感じる。


ここにみんなが、私の大切な人達がいて、仲良くしていて。


この場所に私がいることが、とても幸せ。


こんなことが私にも起こるなんて、想像もしていなかった。



「満月、料理運ぶぞ」


「あ、うん」



ぼーっとしていた私に蒼介は少しだけ首を傾げる。


でもすぐにいつもの笑顔になった。



「みんな、料理できたよ」


「わぁい!ボクもうお腹ペコペコだよぉ」


「ワシもー!」


「俺もー!!」



うわ、かな兄違和感なさすぎる。


精神年齢は高校生、いや中学年か。


思わず苦笑をもらす。



「まだあるからね」


「手伝うよ」


「ありがと、涼。音兄も大ちゃんも」



ありがとうね、と私は笑顔を向ける。



「料理は満月たちに任せっきりだったからね」


「このぐらいは貢献しないとな」



その台詞をあの人たちにも聞かせてやりたい。





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