You are my light



「最近ここら辺でちょっと不審な動きが目立っててね、太陽に言われて調べてたんだ。双翼に害があるかどうかはまだ分からないけどね」



涼の情報によると、すでに全国クラスの暴走族がいくつか潰されているらしい。


その数、No.14、12、11、9、8、の五つ。


でも誰がその騒ぎを起こしているのかは不明。


個人なのか何かの組織で動いているのかも分からないということだ。


そう説明する涼に思わず首を傾げる。


涼って結構腕のいいハッカーじゃなかったっけ。確か全国でも上位に入ってたような。


音兄がそう言ってた気がするんだけど。



その涼が調べて、こんなに不明な点が多いなんて……


それはみんなも思ったらしい。



「他に分かったことってあらへんの?涼にしては大したことないなぁ」


「涼くんの相手がそれだけ強いってこと?」


「お、おい二人とも、そんなこと言うと……」



少し顔を青くした蒼介が朱雀と莉都の口を塞ごうとしたけど……遅かった。


パソコンから顔をあげた涼の顔は無表情で。


二人をその瞳に映してからゆっくりニッコリと笑顔を浮かべた。


けど、その瞳は絶対零度。


心なしか周りには真っ黒なオーラが……



涼のこんな姿初めて見る。意外にプライド高いのかも。





< 354 / 406 >

この作品をシェア

pagetop