You are my light
「じゃあ、交渉成立ね。調べ終わるまで隣の部屋で寝てるから。調べ終わったら起こして」
「了解。僕たちのお姫さま」
クスリと笑う音兄に背を向けて、私は隣の部屋に向かった。
扉を閉めてベッドの上に腰をかける。
BCMが関わっているなら、その情報はかなり強固に守られているはず。
でも音兄なら夕方までにはそれなりの情報を得られるでしょ。
涼も少しだけとはいえ、情報を得られたわけだし。
「絶対に……傷つけさせない」
私は自分に言い聞かせるように、小さくそう呟いた。
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何かが動く気配に目が覚める。
いつの間にか寝ていたらしい。
どのぐらい寝ていたんだろう……
ケータイを取り出してみると、あと数分で夕方の六時になるところだった。
だいぶ長い間寝てたんだ。
体を起こしたとき、タイミングよく扉が開いた。
「お、起きてたか?」
「ちょうど今起きたところ」
「そうか」
かな兄はそのままこちらにきて、ベッドに腰を下ろした。
「あいかわらず、気配に敏感なんだな」
よしよし、という風にかな兄は私の頭を撫でる。