You are my light
そういえば、もっと頼ってほしい、みたいなこと前に言われたっけ。
あのときは嬉しかったな……
「音兄もかな兄も……ありがとう」
言葉にできない"ごめんなさい"の代わりに、たくさんのお礼を言わせてね。
二人は優しく笑って、どういたしまして、と言った。
「それじゃあ、時間も惜しいことだし話をしようか」
メガネをかけ直して、音兄は再びパソコンに目を向けた。
私とかな兄はそれぞれ音兄の隣へ座る。
「まず、緋連雀とBCMの関わりなんだけど、特にはなかったんだ」
「なかった?何も?」
「うーん……関わりと呼べるものなのかあやふやなものでね」
意味深なことを呟く音兄に、私とかな兄は首を傾げる。
「まぁ、それはいったん脇に置いておくとして、ちょっと視点を変えてみたんだ」
カタカタとキーボードを叩く音が響く。
「調べてみたら、潰された暴走族にはみんな共通点があってね」
「共通点?」
「そう。この数週間のうちに、新しいメンバーが入ってる」
それが共通点?
でも、例えそうだとしても……
「そんなこと、特別珍しいことでもねぇんじゃねぇの?確かにそれが唯一の共通点だとしても、偶然ってことも……」
「私もそう思う」
かな兄の意見に賛成だ。