You are my light
「そうっスよ。だってcatの情報全然出てこないし。探すこっちの身にもなって下さいよ」
やれやれ、というポーズでため息をつく姿はなんとも白々しい。
それにBCMから逃げたんだ。自分の情報を隠すのは当然だろう。
じゃないとこっちの身が危なくなる。
「白猫がcatかもっていうjokerの意見にのってこの騒ぎを起こしたんスよ」
あ、catが怒らないように死人は出してないっスから、と笑うclown。
人の死を、こんなに軽々しく……
そうだ。あそこは、そういう場所だった。
ぐっと唇を噛み締めた私は、辺りに漂い始めた空気にそっと顔をあげた。
「何はともあれ、会えてよかったっスよ」
カラン、とその鞘を外し、clownは鈍く煌めく日本刀を見せる。
「これで、若様の命令を遂行できる」
チャキ、と銃をこちらに向けるjoker。
その瞳には、何も映っていない。
「私を、捕らえられるの?」
「ナメるな」
バンッ、という銃声とともに、私の頬に何かがかすった。
ツ、と頬に流れる熱いモノ。
容赦ないな……