You are my light
――――――――――――――――――
――――
ベッドにくるまるようにして丸くなる。
頭がガンガンして、気持ち悪い。
体が熱くてたまらないのに、心は氷のように冷たい。
感覚が、心が、あの頃に戻ったようで、今までの私が思い出せない。
私、どうやって、息をしていたの?
どうやって、感情を表現していた?
どうやって、笑っていたの……?
扉の向こう。人の気配を感じて本能的に部屋中に殺気を満たす。
カチャリ、という音とともに、スゥ、と自分の中の何かが失われていくような感覚。
気づけば体が動いていて。
ハッとしたときには私の下にはかな兄がいた。
私の特徴的な銀の髪が、かな兄の顔にかかっている。
「あ……かな、ちゃ………」
「落ち着け、満月」
そっと体を起こしたかな兄は、私の頭をその胸に引き寄せた。