You are my light
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「ただいま。……奏?」
返事がないため疑問に思いながら中へ入る。
リビングにいない……トイレや風呂場もしかり。となるとあそこか。
買った食材を片付けてからその部屋へと行く。
「奏?」
「……あぁ、音か」
一瞥して、その視線はすぐに腕の中にいる子に向けられた。
誰よりも大切で、誰よりも守りたいと思った、僕たちにとってのかわいい妹。
その大切な満月が、固く目を閉じて眠っている。
いや、眠っていると言うよりは意識を失っていると言った方が正解かもしれない。
「仕事は?」
「大丈夫、ちゃんと回ってるから」
「そうか……悪いな。仕事、全部任せて」
申し訳なさそうに言う奏に僕は首を振る。
気にするな、という思いは伝わったらしい。
「満月は?」
「……さっき、目ぇ覚ました」
よかった、と言おうとして苦しそうな奏の姿が目に入る。