You are my light
隔心



あの日から一週間が経った。


それまでずっと家に閉じ込もっていて、太陽たちとは会っていない。


なぜかというと、まぁあの日にちょっと怪我しちゃったし。


それにお風呂に入ったはいいけど、ろくに体も拭かずにベッドに入ったのが良くなかったらしい。


秋だし、よくよく考えてみると当たり前だよね。


いくら余裕がなかったとはいえ、自分の体調管理を疎かにするってどうなんだろう。


自分で自分に呆れてしまう。



体調も良くなったことだし、今日は学校に行くと太陽にメールをすると、了解というシンプルな返事が届いて。


太陽らしくて思わず笑ってしまった。



かな兄と音兄には無理するなって言われてるけど……もう大丈夫。


二人にはいっぱい心配かけちゃったな。あんなの、しばらくなかったのに……


深く考えると、また真っ黒な何かにズブズブと沈んでしまいそうだったので思考を切り離す。


そういえば、ウィッグもカラコンもつけるの久しぶりだ。


こっち(ウィッグとカラコン無し)の格好に見馴れてたからヘンな感じがするかも。


時計を確認すると、お迎えの時間が迫っていたので、急いで制服に袖を通す。





< 389 / 406 >

この作品をシェア

pagetop