You are my light



「……分かった。夜でも平気?」



大丈夫だと言うサチにマナさんのバーに10時と告げて通話を切った。


しばらく、ただケータイを見つめる。



きっと、BCMが……ううん。新が、本格的に動き出したんだ。


clownとjokerも、私を目的として動いてた。この先、もっと、いろんな人たちがくるかもしれない……



「みぃちゃん?電話誰からだったの?」



ひょっこりと顔を覗いてきた莉都に笑みを作る。


内心の動揺、不安や焦りを悟られないように。



「ちょっとした知り合いなの。ごめんね、ちょっとかな兄たちのところに行ってくる」



みんなのいってらっしゃいという声を背に、私はかな兄たちのところへ向かった。


歩いていると、朱雀にばったり会う。



「あ、満月……」


「久しぶり」



そやな、と返事をしてはくれるけど、どこかよそよそしいところがあるのは否めない。


まぁ、あんな姿見たら当たり前か、と少し苦笑。



「今からかな兄たちのところに行くの。……私に、聞きたいことがあるんでしょう?」



いっしょに行く?と聞くと、朱雀は一瞬躊躇ってから頷いた。





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