君とともに未来を




「まぁ…」

と言いながら成瀬のほうを見ると

「まぁ、知り合いだよねぇ」

と美人らしい綺麗な微笑み。

「…んで何?あたしがどうしたの~?」

「…いや……」

龍と成瀬について話していたことは何か言いづらくて回避しようとした。

「翔亜ちゃんがピアノ弾いてるの見たいって話」

言うなよ!!龍!!

「あーピアノ?」

と言いながら俺のほうを見てくる。

すっ…と目線をそらすと成瀬は龍に

「見たい奴は一回1000円で引き受ける」

「そんなっ…翔亜ちゃんひどいよ~」

と龍はむくれる。

案外Sだな…成瀬。





そんな会話をおかしそうに眺めていた里桜が思い出したように言った。

「そうだ!!龍、修ちゃん、あたしたちも一緒にご飯食べていい?」

『いーよ…』
『いーよ☆』

ハモった俺らの返答に笑いながら2人は近くの席に座る。

とりあえず言っておくが俺は語尾に☆をつけたりしない。





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