君とともに未来を
帰路、そしてさようなら
家に着いたころには辺りは暗くなっていた。
「あたしの家、ここ」
そう言ってマンションを指差す。
「……ん、また明日な」
「うん、ありがとう」
そう笑って帰って行く成宮くんを見えなくなるまで見ていた。
大変だったけど楽しい1日だった。
まぁ、キスのこと思い出すたびに赤くなるのはどうにかしてほしい。
こんな毎日が続くなんて夢にも思わなかった。
あたしはエレベーターで3階に上がり、自分の家に入ろうとした。
ーーフラッ……
ー!!!一瞬視界が歪んだ。