君とともに未来を
「うん」
翔亜が頷く。
マジか……
「なんで医者?」
翔亜がふっと笑って答える。
「あたし自身が病気持ってるからね。同じような境遇の人を助けたい。」
「そうか……」
「「………」」
ということは…
「「大学も一緒か!!」」
二人で笑い合う。
何かと考えが似てる俺ら。
まさか進路まで一緒だとは思わなかったけど。
「……にしても終業式とかやる意味分かんないんだけど…」
「それ、俺も思った」
校長の長い話を聞くだけじゃねーか。
いらねーだろ…
「無くすのはまずいか…じゃ、短縮するように言おうか!!」
「そうするか…校長の話は3分以内で」
「たどたまに言っとこ」
こんなことが出来るのも『king』だからだけどな…