君とともに未来を
俺は自分の席についてカルテの整理を始める。
「はぁ……」
なんか疲れた。
―――プルル…プルル…
ナースステーションの電話が鳴る。
一瞬で緊張感が高まる。
山岡さんが電話をとる。
「はい、外科病棟………はい、分かりました」
――ガチャ…
山岡さんが俺たちのほうを見る。
「救急から応援要請。修先生、翔亜先生」
「「はい、分かりました」」
俺は椅子から立ち上がる。
「急ぐぞ!」
「うん」
俺たちは病院の廊下を走る。