君とともに未来を
「あぁ…」
……孤独だ、俺たちは。
『King』が入れ替わることはほどんどない。
つまり、俺も成瀬もずっと『king』
何故、孤独か?
龍や里桜のように普通に接してくれる奴なんてほとんどいないんだ。
尊敬。憧れ。そんな感情だけじゃない。
嫉妬。畏怖。俺たちを渦巻く感情。
「どうするんだ、あの女たち」
「とりあえず、厳重注意」
「優しいな…」
「チャンスはあげないとね」
そう言って笑う成瀬の笑顔は……黒い。