君とともに未来を
あたしの周りには誰も寄り付かなくなっていった。
しつこい男もいたがあたしが無表情のまま何も答えなかったからだんだん離れていった。
あたしは孤独になった。
そして………狂っていった。
この世界を、この容姿を、全てを恨んだ。
感情は消えた。心はいつでも黒かった。
もうどうでもよくなった。
どうせならほっといてくれればいいのに女たちは寄ってこないかわりにいじめる。
落書きされた机、見つからない体操服、何度も切られたあたしの黒髪。
一時期はショートだったのはそのせい。
毎日浴びせられる罵声。
慣れたはずなのにいつも心は疼く。
でもあたしには夢があった。
未来を見ていた。未来は確かにあるんだと。
それなのに…神様は残酷だった。