君とともに未来を
あたしはカバンから紙を取り出す。
ふうっと息を吐いて真っ直ぐ大山を見る。
「………大山 優芽夏。
『king』の権限を持って、
3週間の停学処分とする」
大山の顔が青ざめる。
「処分の理由はあたしに対する悪質なイタズラ…いや、いじめと言ったほうがいいか?」
あたしは冷たい微笑みを浮かべる。
「……今回はこれで済ますが、
次はない」
あたしはそう言って停学処分の書類を大山に投げつけた。