君とともに未来を
行き交う人々の中に一人立っているあたし。
「とにかく、連絡しなきゃ」
あたしは人が少ない場所へ避難する。
発信:成宮修
プルル・・プルル・・・
「駄目だ、出ない」
とりあえずメールだけして近くのベンチに座る。
なんでこうついてないんだか・・・
人ごみは嫌いだ。
と言うより人が嫌いと言うほうが正しいか・・・
ほら、今だってベンチに一人で座るあたしに降り注がれるのは無数の視線。
好きでこんな姿に生まれたんじゃないなんて心の中で叫んだって誰も分かってくれない。
一人は怖い。とてつもなく怖い。
そんなことを思っていると前から近づいてくる男が二人。
だから嫌なんだ。