君とともに未来を
「はぁ・・・はぁ・・・」
呼吸は荒くなるばかり。
こんなときせめて袋かなにかを持っていれば・・・
過呼吸は体内の酸素量が必要以上に多くなる。
だから二酸化炭素の多い自分の吐息を吸えば少しはよくなる。
「くそっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
あたしは立っていられなくなってその場に座り込む。
にぎやかな遊園地にいるはずなのにあたしの視界に入るのは青々とした草木ばかりだった。
植物しかないトイレの裏になんか誰も来ないんだ。
あたしは知っている。
過呼吸も貧血も症状がでるのは・・・
決まって一人のときだった。