君とともに未来を
修side
ベンチに座っている俺に抱き抱えられている成瀬。
意識を失ったから運んだけど…
呼吸は安定してるし、大丈夫だろう。
「…軽すぎねぇか?」
ずっと抱えたままなのに疲れないのはこいつの体重のせいだろう。
(修ちゃん、さっきの…説明しなきゃ。読者の皆様に変人扱いされるよby作者)
あぁ、あれは過呼吸になったら紙袋使って自分の吐息を吸うのと同じ原理。
息止めさせるのはあまりよくないだろうけど、精神的にも過呼吸のことを一瞬忘れるだろうし。
俺流の応急処置?(笑)
というかただでさえ襲いたいくらいに綺麗なのに涙目だったしな…俺見てるとき。
目の前で好きな女が泣いてんのに我慢できる男のほうが少ないだろ。
見た目通りに柔らかい唇に俺は触れてしまったんだ。
もう逃げられない、一度ハマったらやめられない薬の世界のように。だからハマるのは怖いんだ。