セカンドプリンセス〜episode0〜
わたしはあのチャラ男のところまで
全力で走って行き、
その男の肩をグイッと引っ張る。
「あ?んだテメー」
とその男が振り向いた瞬間、
ードカッ
男が吹っ飛ばされる。
ってか吹っ飛ばした。
「…っにすんだよ」
とドスの効いた声で怒鳴り睨んでくる男。
わたしも負けじと睨み返す。
少しの睨み合い。
折れろ、折れろとお互いに脅し合う。
フン、わたしのこの表は鉄壁の心、
敗れてたまるか。