セカンドプリンセス〜episode0〜
そんなこんなでそれからも迷い続け、
式が始まるギリギリのところで着いた。
ふーっと息を一つつき教室へ入る。
ーガラッ
その瞬間、突き刺さる視線。
みんなわたしを見せ物のように見ている。
突き刺さる視線が痛い…。
目を逸らして一つだけ空いている席へと
足を運ぶ。
その間もずっと注がれる視線。
わたしの隣の人は目が合うと「ひっ!」
という声を出した。
あー…
わたしこれ、すごい浮いちゃってるな。
みんな恐怖ばかりなのだろうか?
わたしのこと、
怖い女と認識しているのだろうか?