セカンドプリンセス〜episode0〜
肩を掴まれ上を向かされる。
目の前には彼の顔があって、
彼は見開かれた目を細め言った。
「謝っていただかなくても結構です。
これは僕の責任ですから。
あなたが悪いなんて思っていませんよ。
それに…」
フッと優しく笑った彼。
その顔になんだかもっと悲しくなった。
わたしって本当、勝手だ。
そんな顔で笑わないで、なんて。
必死に笑っている彼にそんな事言えない。
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