セカンドプリンセス〜episode0〜
教室に入るといつも通りの視線と沈黙。
ただいつもと違うこと。
それはー
「あ、あの園塚さん…!」
声をかけて来た女の子。
不思議に思って見つめていると…
「き、昨日は…どこで何していましたか?
…ショッピングモールで買い物ですか?」
「え、ううん…?
昨日は駅に行って…
そのまま特に何もしないで帰ったけど?」
だって彼にドタキャンされたし。
…とは言わなかった。
「あ、あの喧嘩…
やっぱり園塚さんだったんだ…」
「あぁ、多分?でもなんで?」
「えっと…その……」
急に言いずらそうになるその子。