SS -ショート・ストーリー-
*Afternoon Tea*
仕事の休憩の合間に良く来る喫茶店へ。
決して長い休憩ではないがここに来るのが
私の日課でもある。
いや、正確に言えば
ここに来て彼を見るのが私の日課だ。
毎日欠かさずここの喫茶店へ来る彼。
いつも同じ時間だ。
たまたま休憩の時間が私と同じなのか?
…深く考えるのはやめよう。
今は彼を見てるだけで満足なんだから。
「……っ!」
やばい。
やばすぎるぞ。
今、彼とバッチリ目が合った。
私は彼の向かいの席に座っている。
距離はあるものの彼が正面を向けば
普通に私と目が合う。
…まさか、こっちを向くなんて。