流れ星
プロローグ
僕は人との交流が苦手だ。
学校に行っても、友達は一人もいない。
というより
自分から人を避けている。

両親は幼いころに離婚した。
僕は、父親の顔をほとんど覚えていない。
母親は、僕を育てるために
毎日毎日働いてくれた。
だから、家に帰っても誰もいない。
夕飯はいつも一人だ。
でも、さびしいなんて感じたことはない。
むしろさびしいってどういうことなんだろう?
と思う。

そしていつしか僕は喜怒哀楽を表現できなくなっていた。
何に対しても無表情で、無愛想。
そして、夢や希望もない。

そんな僕だったが、高校2年のころ
一人の人間によって、少しずつ変わり始めた。
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