流れ星
その日の放課後、何人かの生徒が先生に呼ばれ、注意されていた。
それを横目に見つつ、僕が帰ろうとすると
「一緒に帰ろ」
そういって委員長がぶつかってきた。
僕は何も言わず歩き出す。
「待ってよ~」
委員長はそういって僕についてきた。
僕は一緒に帰る気はなかったが、委員長は僕の横をずっと歩いている。
そして、他愛もない話をしてくる。
「あたしね、最近バイト始めたの…」
「最近お母さんとケンカしてさ…」
「あたしドジでさ、この前ね…」
いろいろ話してくる。
(よくこんなに話せるな)
僕はちょっと尊敬した。
いろいろ話していたけど僕はどの話題にも反応しなかった。
興味がなかったから。
でも…
委員長が去り際に言った一言だけは鮮明に覚えている。
「本田君、現実から逃げちゃだめだよ。しっかりと向き合わないと。じゃあね、また明日。」
僕はドキドキしていた。
(なんなんだこの感覚は…耳が熱い)
今までに感じたことのない感覚だった。
この委員長の一言は、僕にとってものすごく重みのあるものだった。
僕は、委員長に一言だけ
「ありがとう」
とボソッとつぶやき、その場を去った。
この日をさかいに委員長は
毎日僕に話しかけてくれるようになった。
それを横目に見つつ、僕が帰ろうとすると
「一緒に帰ろ」
そういって委員長がぶつかってきた。
僕は何も言わず歩き出す。
「待ってよ~」
委員長はそういって僕についてきた。
僕は一緒に帰る気はなかったが、委員長は僕の横をずっと歩いている。
そして、他愛もない話をしてくる。
「あたしね、最近バイト始めたの…」
「最近お母さんとケンカしてさ…」
「あたしドジでさ、この前ね…」
いろいろ話してくる。
(よくこんなに話せるな)
僕はちょっと尊敬した。
いろいろ話していたけど僕はどの話題にも反応しなかった。
興味がなかったから。
でも…
委員長が去り際に言った一言だけは鮮明に覚えている。
「本田君、現実から逃げちゃだめだよ。しっかりと向き合わないと。じゃあね、また明日。」
僕はドキドキしていた。
(なんなんだこの感覚は…耳が熱い)
今までに感じたことのない感覚だった。
この委員長の一言は、僕にとってものすごく重みのあるものだった。
僕は、委員長に一言だけ
「ありがとう」
とボソッとつぶやき、その場を去った。
この日をさかいに委員長は
毎日僕に話しかけてくれるようになった。