青い糸【完】
チラリと横目で佐伯を見てみれば、耳まで真っ赤にしていたのが目に映った。
「...ふふ」
その光景に、思わず笑ってしまった。
「わ、笑うな!!こっちだって照れて......」
「...?」
あたしは、膝に埋めていた顔をあげていた。
目が合った佐伯は、言葉が途切れてあたしを見つめ続けている。
「...梨咲乃だって顔真っ赤じゃん」
「え!?」
慌てて頬を両手で隠した。
ああ、本当だ。
すっごい熱い。