青い糸【完】
弱々しく助けを求める。
誰に、というワケでなく、ただ無意識に口から“助けて”と出たのだ。
「助けて...助けて...誰か!佐伯が...やだ、死んじゃやだぁ......っ!!」
あたしはずっと、自分1人でなんでも出来ると思っていた。
人の力なんて借りなくても、なんだって出来ると。
だけど、そんなことはなかったんだ。
ただ強がっていただけで、意地を張っていただけで。
あたしも誰とも変わらない、愚かで弱い、ただの人間なんだ。