青い糸【完】
おばさんは、お父さんのお葬式には来れなかった。
仕事が忙しかったから。
おばさんは、1人ぼっちになってしまったあたしを保護してくれた。
これが、おばさんとの2度目の出会い。
あたしの唯一の親戚だった。
今もおばさんの家でお世話になっている。
「────...」
1つ1つ、奥底に刻まれた記憶を、思い出しながら話す。
一通りの『過去話』をし終えると、あたしは「これが、あたしの過去」と、無表情で言った。