青い糸【完】
















「.........梨咲乃?」






真っ白すぎる室内が目の前に現れた。

小さな窓からは、橙色の光と爽やかな風。
その窓付近に、佐伯の姿。



「.........」






その光景が、なぜか胸を締め付けた。




佐伯は驚いていた。

まさか、あたしが病院を訪れるなんて予想もしていなかったんだろう。











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