青い糸【完】
そして放課後、あたしたちはマックへ向かった。
北原くんはたくさんメニューを頼んでいたけど、あたしは飲み物しか頼まなかった。
「じゃ、やろっか。どこがわかんないの?」
「あ。ここなんだけど...」
カバンからノートを取り出し、問3を指差す。
「...あー、ここなー。俺も悩んだ。でも、問題文ちゃんと読んだら出来るハズだよ」
「本当?」
「うん。公式に当てはめるだけだから。...っつっても、その計算がちょっと大変なんだけど」
「そっか...」
北原くんはチキンクリスプを口に含みながら、美味しそうな顔をした。
そんな表情を見ると、なんだか微笑ましく思えた。