青い糸【完】









「見事に逆方向...」

「そんなの気にすんな!部活だったら、6時ぐらいに帰ってるし」

「でも...」

「はいはい、問答無用ー」

「......ありがとう」

「ん」






寒さからか、北原くんの鼻の先や頬が赤く見える。


昨日まではあまり寒さを感じなかったのに、12月になると急に寒くなったような気がする。






「────あ、ここの角曲がるよ」



北原くんと歩いて数分。
だいぶあたしの家に近づいてきた。




「なんか、ここらへんひと気少なくない?」

「そう?...いつもなら、同じ学校の人結構通ってるよ」

「マジ?俺、この辺初めてかも」

「そうなんだ」

「.........なあ」

「?」










< 202 / 307 >

この作品をシェア

pagetop