青い糸【完】
家に帰宅すると、留守電が入ってあった。
赤く光るボタンを押して、声が流れるのを待つ。
『────もしもし、おばさんだけど?梨咲乃、元気?突然だけど明日、日本に帰ることになったの!夜...くらいになるかな?
ごめんね!急で...。色々お土産とか買って帰るから!じゃあね!
ちゃんとご飯食べるんだよー!』
「......おばさん...」
留守電をいれたのはおばさんだった。
若々しいその声は、前と変わらない。
何ヶ月ぶりだったけ?
もう1年経ってるっけ?
それにしても、明日なんて突然すぎる。
まあ、おばさんらしいというか...。