青い糸【完】
「────翔真ー。来てやったぞ」
病院に到着し、佐伯の病室に入ると、佐伯は「よっ!」と、相変わらず元気そうだった。
「なあ、学校でなにやった?」
「なにって、いつも通りの勉強だよ。なんで?」
「初めはさー。勉強しなくていいんだ、ラッキー!って思ってたけど、なんか置いて行かれてるみたいでさー...」
「寂しいんだね」
「違う!」
北原くんがにこやかにそう言うと、佐伯は恥ずかしそうにすぐに否定した。
なんだ、寂しいのか。
その後、久しぶりに3人で雑談をした。
佐伯たちと話してると、時間が経つのはあっという間。
1時間なんて、すぐに経ってしまう。