青い糸【完】
電気ストーブで部屋も温めて、準備は万端。
「......ふぅ」
料理を机に運び、一息ついたところで電話が入った。
プルル、と鳴り響く。
「もしもし?」
『あ、梨咲乃!もうすぐで着くけど、大丈夫?』
「おばさん。うん、大丈夫だよ」
『そっか。じゃあ待っててねー』
「うん」
おばさんの明るい声が、あたしを笑顔にさせる。
...なんで忘れてたんだろう。
あたしは、もしかしたらおばさんも、あたしのこと邪魔に思ってるかもしれないなんて言ってたけど
きっと、そんなことは思ってないんだろう
...と思う。