青い糸【完】
「───わぁ.........」
目の前がキラキラした。
空には、満天の星。
さすが、冬の夜空は澄んでいて綺麗だ。
「すごい...!綺麗...」
『だろ?なんか、見てたら梨咲乃に言いたくなって』
「......今、外?」
『うん。ちょっとね』
「...なんか、話すの久しぶりだね」
『そうだなー。冬休み入ってから全然会えてないし...』
佐伯とは、なんだか距離が離れてしまったような気がする。
退院してから、3人の関係はなにも変わらなかったけど、どこかお互い遠慮がちになっていた。
...原因はわかってる。