青い糸【完】
「おい、佐伯!起きろ!」
「んぇ...?」
先生の怒鳴り声に目を覚ます佐伯。
「ったく、お前は居眠りして...。1年のときからそうだろう!」
「え?」
「教科書の15ページ開いて読め!」
「15ページ......」
佐伯はまだ頭が覚めていないのか、少し低い声で目をこすりながら15ページを開く。
15ページ...。
この長い文章を読めだなんて、この先生も意地悪だな。
あたしは、自分の教科書を見ながら心の中で呟いた。