青い糸【完】







カっとなったあたしは、人目も気にせずに大声であの人に怒声を浴びせる。

店員の人がやって来て注意されてしまった。
...だけど、今はそういうのはどうだっていい。





「ちょっと、ここ店の中なんだから。静かにしてくれる?」

「......っ」

「...“くだらない理由”ね...」

「...」

「まぁ、アンタからしたら“くだらない”んでしょうね。大人に守られて、金に困らないアンタは」

「...はぁ?」

「世の中、みんなあたしみたいなモンよ。金に貪欲なの」

「.........アンタみたいな人間だらけだったら、この世界もお終いね」

「ふふ。......ねぇ、アンタ」

「...」









< 48 / 307 >

この作品をシェア

pagetop