青い糸【完】
カっとなったあたしは、人目も気にせずに大声であの人に怒声を浴びせる。
店員の人がやって来て注意されてしまった。
...だけど、今はそういうのはどうだっていい。
「ちょっと、ここ店の中なんだから。静かにしてくれる?」
「......っ」
「...“くだらない理由”ね...」
「...」
「まぁ、アンタからしたら“くだらない”んでしょうね。大人に守られて、金に困らないアンタは」
「...はぁ?」
「世の中、みんなあたしみたいなモンよ。金に貪欲なの」
「.........アンタみたいな人間だらけだったら、この世界もお終いね」
「ふふ。......ねぇ、アンタ」
「...」