青い糸【完】








「梨咲乃、風邪引いてない?」

「大丈夫」

「そ?シャワーでも浴びてくる?」

「ううん、いい」

「そっか。朝メシ、今作ってっから。...まぁ、庶民的な定番メニューだけど」



少し照れたように言った。



「...ううん。ありがとう」

「......昨日」

「...」



佐伯はあたしに背中を向けたままで喋り始めた。








< 90 / 307 >

この作品をシェア

pagetop