王子?不良?それとも、ホスト?
あたしは、仕方なく男の子を送って行くことにした。

「分かりました…住所教えてください。」

…はぁ、あの目は女のあたしでも真似出来ない。

「本当ですか!ありがとうございます!えっと…住所は、いずみ町6丁目25の6です。」

ここから意外に近いじゃん。
でも、正確な場所まで行けるかな?

あたしは、一人でそんなことを考えて居たせいか、男の子が不気味な笑顔で笑っていたことに全く気づいていなかった。

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