王子?不良?それとも、ホスト?
美桜…


「あんなの、守ったなんていえねぇよ…巻き込んだ俺が連れて戻っただけ。それに───」

「そんなことない!」


俺の話ている途中で美桜は、口を挟んだ。

「確かに大雅は、妃菜さんのこととかで少し怖い印象とかもあるよ…。でも、あたしが怪我一つしないで戻って来られたのは大雅が守ってくれたから。だから大雅は、役立たずなんかじゃないよ!」

役立たずじゃない…。
俺は、驚きのあまり言葉を失った。



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