王子?不良?それとも、ホスト?
俺は、しっかり美桜…じゃなくて、新田の顔を見て言った。



「…どうして?…だって、あたし恋人のふりしてるんだから名前で呼ばないと変じゃない…?」


新田は、まだ無理して恋人のふりしようとしてるんだ…。


「もう、いいんだ。俺のわがままなんだから。」


俺のわがままなんか聴く必要ない。

新田は、自分が好きな男と幸せになるべきだ。
今、たとえ偽りでも俺の彼女になんかなったら新田が汚れちまう。
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