王子?不良?それとも、ホスト?
俺は、予想もしていなかった答えが返って来て声が裏返ってしまった。

「新田…じょ、冗談だ、よな?…だって新田が俺に惚れる理由なんか一つもないだろ?」

そう。
嫌われる理由なら山ほどあるけど好かれる理由なんかひとつも…


「冗談なんかで…言わないよ。それに…惚れる理由なら、あるし…」


新田は、更に顔を赤くしながら俺を見て答えた。
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