王子?不良?それとも、ホスト?
羽矢くんの腕には、包帯が巻かれていて手首付近にも擦り傷が残っているのが見えた。

「…大丈夫?」

あたしは、とりあえずそれだけ言うと羽矢くんは、あたしを見て見下したように笑った。

「ハハッ…心配してくれるわけ?お前みたいな“安いクソ女”に心配されても全然嬉しくないから。」

ムカつく!
なんなのこの悪魔!

「あっそ、別にアンタにどう思われても痛くも痒くもないから。」





< 94 / 256 >

この作品をシェア

pagetop