怪物眠り島



顔を上げると、幼いころから見慣れてきた顔がそこにあった。




『永吉おじさん』



私はそう呼んでいた。



もちろん、今もそれは変わっていない。





白いはちまきに日焼けした小麦色の肌が、ほどよく照りつける太陽によく映える。






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