怪物眠り島



不運な事故だった。



「遠慮せず、オレの家に来りゃあよかったのに。凛ちゃんなら、女房も大歓迎だ。」



「ありがとう、永吉おじさん。でも、もう決めたことだから。」



親を亡くした私に引き取り手はたくさんあった。



目の前の永吉おじさんもそのひとり。





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