怪物眠り島



―ビュッ!



一段と強い風が、髪と胸元のスカーフを揺らした時だった。



「着いたよ、凛ちゃん!」



永吉おじさんの叫ぶ声にそっと顔を上げる。



「あれじゃないかい?」



そしておじさんの親指を突き立てる方向には…



「うん!あれ!」







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